「アメリカの株に投資してみたいけれど、どれを選んだらいいかわからない」
「個別株はちょっと怖いし、忙しくてじっくり調べる余裕もない」
そんな声をよく耳にします。
僕もその一人でした。
資産を育てたい。でも怖い・・・。
そんな相反する気持ちの中で出会ったのが、VYM(Vanguard High Dividend Yield ETF)というETFでした。
VYMとは?高配当をまるごと、バスケットで
VYMは、米国の優良な高配当株に広く分散投資するETF(上場投資信託)です。
個人ではなかなか手が届かない一流企業の株も、VYMならひとつでまるごと持つことができる。
しかも、定期的に配当という「実感」を得られるのが魅力です。
VYMの魅力「配当」と「安定感」を一緒に育てる
587銘柄超に分散投資
業種も広く分かれ、単一の企業に依存していない。
高配当で「お小遣い」が定期的に
この記事を書いている2025年6月時点で、分配金(配当金)利回りは2.8%。
2020年から2024年の5年間の平均利回りは3.15%。
受け取るたびに嬉しくなる存在。
でも使ってしまってはダメ。
配当は再投資すること。
運用コスト年率0.06%
長期で持ち続けるからこそ、「低コスト」は大きな味方。
運用は、あのバンガード社。
VOOやVTIと同じ、信頼の米国大手運用会社です。
VYMに含まれる銘柄はおなじみのあの企業たち
銘柄名 | セクター | 組入比率 |
---|---|---|
ブロードコム | テクノロジー | 4.78% |
JPモルガン | 金融 | 3.71% |
エクソン・モービル | エネルギー | 2.51% |
ウォルマート | 生活必需品 | 2.28% |
プロクター&ギャンブル | 生活必需品 | 2.07% |
VYMに組み込まれている上位5銘柄です。
テクノロジー(半導体)、銀行、エネルギー、生活必需品。
日常の「安心感」とつながる企業たちで、VYMは構成されています。
VYMの注意点。「静かな投資」にも陰りはある
成長株のような爆発力はない
VYMは堅実。
でも、ガツンと上がるタイプではない。
景気次第で減配リスクも
不況時には企業側が配当を減らす可能性も。
セクターの偏りがある
金融・公益・生活必需品に多く投資されており、セクターリスクはゼロではない。
とはいえ、VYMのような高配当株ETFは、ゆっくりと時間をかけて育つ樹木のような存在。
時に風に揺れながらも、年輪のように資産を重ねていく感覚が心地よいのです。
VYMはこんな人に向いている
✅ “ちょっとした配当”が嬉しい人
✅ 安定志向だけど、個別株は避けたい人
✅ 長期で資産をじっくり育てたい人
✅ 暴落時でも過度に動揺したくない人

相場が不安定な時、どう向き合う?
最近のようにギクシャクした相場では、どんなETFも揺れます。
でも、VYMのように配当を出し続ける銘柄は「気持ちを落ち着けてくれる存在」にもなります。
若い世代なら・・・
焦らず積み立てを。
小さく配当をもらいながら、「複利」で資産を積む道を。
リタイアが視野の世代なら・・・
VYMの配当を「生活の一部」として受け取る設計も。
必要な分はキャッシュで持ちつつ、残りは運用へ。
VYMを始めてみるには?
VYMは、日本の主要ネット証券(楽天証券、SBI証券、マネックス証券など)で簡単に購入可能です。
最近では買付手数料が無料のキャンペーンもあり、始めやすくなっています。
もちろん、僕も使っています。
初めは操作に戸惑いもあるけれど、慣れればカンタンですよ。
配当は「安心のかたち」になる

VYMは、劇的な上昇を狙う銘柄ではありません。
でも、年に数回の配当通知が届くたび、「ああ、投資って“つながってる”んだな」と思える。
それって、すごく小さな、でも確かな幸せのひとつなんじゃないかと思うのです。