眠れなかった日々と、早起きのはじまり
気がつけば、朝が早くなっていた。
年齢のせいかもしれない。
目覚ましよりも早く目が覚めるようになった。
最初のうちは「もっと寝なきゃ」と無理に二度寝をしていたけれど、かえって眠気が増してしまって、一日がだるくなる。
だったら、もう無理に眠らなくてもいいや、と開き直って、思い切って朝型に切り替えることにした。
「やることがあるなら、朝にやればいい」
そう思って、夜はなるべく早く眠るようになった。
夜ふかししない生活。最初はどこか物足りなさもあったけれど、気づけば、体も心もずいぶんと楽になっていた。
米国市場とシンクロするリズム
ちょうどその頃、米国株に興味を持ち始めた。
調べてみると、ニューヨーク市場の寄り付きは、日本時間の22時30分(サマータイム時)。引けは朝の5時。
なんと、僕がちょうど眠る時間と、起きる時間が、ピタリと重なっていた。
「これはもう、米国株をやるしかないな」と、自然と心が動いた。
夜は寄り付きだけ確認して、そのまま眠る。
朝は、引け前に目覚めて、ゆっくりと結果を眺める。
これが、なんとも心地よいリズムだった。
朝型生活がくれた静かな気づき
頭が冴えている朝の時間に、昨日やり残したことを片づけたり、身の回りの出来事を整理したりする。
夜、疲れた頭でグズグズ悩むよりも、目覚めたばかりのフラットな頭で眺めた方が、ずっといい判断ができると気づいた。
世界のニュースも、相場の動きも、まだ街が静まり返っている時間に確認する。
心が落ち着いているせいか、衝動的な売買をしたくなる瞬間も、「ちょーっと待て」と自分の中の冷静な声が止めてくれる。
もしかすると、朝型生活は、僕が思っている以上の「得」をもたらしてくれているのかもしれない。
リズムが整うと、投資も整う
生活が整ってくると、その「リズム」の大切さに気づく。
結局、習慣がすべてなのだ。
早寝早起きという習慣。
毎日続けることで、生活に自然なリズムが生まれる。
投資も、同じ。
定時・定額で積み立てていく、そんな投資スタイルが、自分の未来の土台になっていく。
リズムを作る。習慣にする。
それが、人生の「チートメニュー」の基本中の基本なのだ。
積み立てるという、生き方
投資は、お金の話だけではない。
体調も、気分も、過ごし方も、全部がつながって、未来をかたちづくっていく。
「寄り付きで眠って、引け前に目覚める」
早起きは三文の徳というけれど、そんな自分なりのリズムの中で、僕は今日も少しずつ、未来の「徳」を積み立てているのかもしれない。