【S&P500 ETFを比較】VOO、SPY、IVVの違いはなに?

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VOO、SPY、IVVのイメージ

米国の株価指数、S&P500。

このインデックスのパフォーマンスへの連動を目指すETFは数多くありますが、その中でも特に知られているのがVOO、SPY、IVVではないでしょうか。

とはいえこの3つのETF、同じS&P500を対象としているにも関わらず、何が違うのでしょうか。

また、VOO、SPY、IVVへの積立投資を考えている方も多いと思いますが、いったいどれを投資対象にすれば良いのでしょうか。

この記事ではVOO、SPY、IVVの違いに触れてみることにします。

先に結論をまとめてみますね。

  • パフォーマンスはほぼ同じ。
  • 経費率(信託報酬)が異なる。
  • 流動性が異なる。
  • 投資対象を選択する際は2、3を考慮する。

(なお本記事に記載の数値等データは、2023年11月現在のものです)

目次

VOO、SPY、IVVを比較

それではVOO、SPY、IVVの違いを表にまとめて比較してみましょう。

スクロールできます
ティッカー運用会社上場特徴信託報酬平均出来高
VOO
(Vanguard S&P 500 ETF)
バンガード社2010S&P500インデックスのパフォーマンスへの連動を目指す0.03%500万
SPY
(SPDR S&P 500 ETF Trust)
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ社19930.09%8,120万
IVV
(iShares Core S&P 500 ETF)
ブラックロック社20000.03%530万

最大の違いは信託報酬と流動性

VOO、SPY、IVVのチャート

上のチャートは2017年を基点としたVOO、SPY、IVVのパフォーマンスを比較したものです。

パフォーマンスという点では、いずれもS&P500インデックスの動きへの連動を目指すETFですので、大差はありません。

しかし、上の表をご覧になってお分かりの通り、この3つのETF、経費率(信託報酬)と流動性の点で目立った違いがあります。

経費率(信託報酬)の違い

IVVとVOOの信託報酬は年間0.03%、一方SPYは0.09%です。

この数字だけ見ると、それほどまでに差はないように感じるかもしれません。

しかし長期の投資を考えた場合、例えば、10年間でみてみると、0.6%も違ってくることになります。

この点は気に留めておく必要があるのではないかと思います。

流動性の違い

流動性とは簡単にいうと、「売買したい時にいつでも売買できるか」、つまりサクサクトレードできるかということ。

つまり、自分が思った価格で取り引きできる可能性が高いという点が大きなメリットとなります。

流動性を測る一つの目安として、上の表では1日の平均出来高をあげてみました。

結果は一目瞭然で、SPYが圧倒的な出来高量を示しています。

つまり、SPYの方がVOO、IVVよりも「流動性が高い」銘柄、ということになります。

ところで今ではすっかりお馴染みとなったETFですが、アメリカ初のETFがSPYです。

この歴史の長さもSPYのアドバンテージになっているのかもしれません。

VOO、SPY、IVVのどれに投資すべき?

駆け足で見てきましたが、さてこの3つのETF、どれを選べば良いのでしょうか?

いずれもパフォーマンスには差がありませんので、経費率、さらに言えば流動性を念頭に選択することになろうかと思います。

数字だけを見るのであれば、トレードには流動性の高いSPY、長期の積立に向いているのは経費が低いVOO、IVVということになるのではないでしょうか。

とはいえどの条件を重視するかは、各々の投資スタイルによって異なると思います。

投資先を選択する際は、自身の投資環境を今一度じっくり考慮した上で、上記のような違いを気に留めながら決定することが大切なのではないかと思います。

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