2024年から始まった新NISA。
そしてよく耳にするのが「オルカン」をはじめとする、全世界株式投資信託です。
「それはそうだけど世界中の企業に投資なんてできるわけない。そんな大それたことは私には無理・・・」
確かに世界市場の動きを把握するのは大変で、リスクも高そうに感じるのは当然のことです。
でも、心配しないでください。
全世界株式投資信託なら、手軽に世界中の企業に分散投資することができます。
もちろん運用はプロなので、一つひとつの銘柄選びに頭を悩ませる必要もナシ。
投資の経験がまだまだ浅くても、グローバルな資産運用に挑戦できてしまいます。
「そうは言っても、よくわからないしなんだか不安・・・」
この記事ではそんな方にもわかりやすく、今や積立投資の定番ともなってきている「全世界株式」投資信託の代表的商品の概要と、購入可能な証券会社をまとめてみます。
私も粛々と全世界に積立してます!
主要「全世界株式」投資信託4銘柄
商品名 | ベンチマークとする指標 | 直近1年のトータルリターン | 信託報酬 | 買付手数料 | 主な取扱ネット証券会社 |
---|---|---|---|---|---|
SBI・全世界株式インデックス・ファンド | FTSE Global All Cap Index | 9.36% | 0.1102%程度 | 無料 | SBI証券、マネックス証券、楽天証券、松井証券など |
SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド | FTSE Global All Cap Index | 9.39% | 0.1338%程度 | 無料 | SBI証券、松井証券など |
eMAXIS Slim 全世界株式 (オール・カントリー) | MSCI All Country World Index | 10.66% | 0.05775%以内 | 無料 | SBI証券、マネックス証券、楽天証券、松井証券など |
楽天・全世界株式インデックス・ファンド | FTSE Global All Cap Index | 9.35% | 0.192%程度 | 無料 | SBI証券、マネックス証券、楽天証券、松井証券など |
それでは各投資信託の特徴を解説していきます。
SBI・全世界株式インデックス・ファンド
FTSE Global All Cap Indexをベンチマークとし、このベンチマークの動きに連動する投資成果を目指す投資信託です。
FTSE Global All Cap Indexの組み入れ銘柄は、約9,000銘柄。
大型株から小型株までを含みます。
また、国別の比率ではアメリカが約58%。
日本が約6%となっています。
SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド
こちらもFTSE Global All Cap Indexをベンチマークとする投資信託です。
投資対象は、バンガード社のETFであるVT(Vanguard Total World Stock Index Fund ETF)がほぼ100%となっています。
つまり、この投資信託を買うということは、日本円でVTを買うということとほぼ同じ、というわけです。
eMAXIS Slim 全世界株式 (オール・カントリー)
全世界株式投資信託の、今や代名詞といってもいいかもしれない「オルカン」です。
ベンチマークにはMSCI All Country World Indexを採用。
この指数のパフォーマンスに連動する投資成果を目指す投資信託です。
MSCI All Country World Indexは、大型〜中型株の約3,000銘柄を組み入れるインデックスです。
国別の比率ではアメリカが約62%。
日本が約5.5%です。
今回取り上げる投資信託の中では、信託報酬が一番低いのがこの「オルカン」です。
楽天・全世界株式インデックス・ファンド
FTSE Global All Cap Indexをベンチマークとする投資信託です。
投資対象はバンガード社のETFであるVT、VTI(Vanguard Total Stock Market Index Fund ETF)、VXU(Vanguard Total International Stock ETF)がほとんどを占めます。
全世界株式投資信託、どれがおすすめ?
さて、主要な全世界株式投資信託を駆け足で見てき他ところで、それじゃぁ一体、どれに投資すればいいの?ということになります。
ポイントは二つと言えるかと思います。
- ベンチマークとなっている指数を考慮する。
- 信託報酬を考慮する。
ベンチマークとなる指数を考慮する
上記の4つの投資信託でベンチマークとされている指数は、二つ。
FTSE Global All Cap IndexとMSCI All Country World Indexです。
全世界株式に投資をするメリットは、地域や銘柄数という点で広範囲にリスク分散をしながら長期の成長を期待できる、というところです。
この二つのインデックスは以下のような違いがあり、数字の上での「分散投資」ということを考えると、組入銘柄数が多いFTSE Global All Cap Indexの方がより分散が効いている、と言えるでしょう。
インデックス名 | 投資対象国数 | 投資対象 | 組入銘柄数 |
---|---|---|---|
FTSE Global All Cap Index | 48カ国 | 大型〜小型株 | 約9,000 |
MSCI All Country World Index | 47カ国 | 大型〜中型株 | 約2,900 |
この二つの指数についてもっと知りたいという方は、ぜひこちらを参考にしてください。
信託報酬を考慮する
信託報酬とはざっくりい言ってしまうと、投資信託を運用する経費です。
数字だけを見ると、そう大差はないようにも見えますが、長期(10年、20年・・・)に渡ってコツコツ積み立てをするということを考えた場合は、考慮する必要があるのではないでしょうか。
全世界株式投資信託は長期投資におすすめ
全世界株式インデックスを投資対象として検討している方は、おそらく、長期投資を視野に入れているのではないかと思います。
長期投資を考慮すれば、全世界株式投資信託は、低い経費率と分散効果で投資先として適していると言えるでしょう。
一定のインターバル(毎月、毎週、毎日等)で同じ金額を長期にわたって積み立てていく。
それが全世界株式投資信託に投資して資産形成する際の最適解だと考えます。
またこれらの投資信託は100円からでも投資ができます。
長期投資は始めるのが早ければ早いほど良いですので、まずは一歩踏み出してみるのが良いと思います!