VT徹底ガイド!世界中の株式市場へ投資する方法

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VT

VTは、世界中の市場に分散投資ができるETF(上場投資信託)です。

低コストで長期的な資産形成を目指す投資家にとって、魅力的な選択肢のひとつといえるでしょう。

この記事では、VTについて解説します。

投資を検討している方の参考になれば嬉しいです!

(記事中のデータ数値は2025年2月時点でのものです)

VTのポイント
  • VTはバンガード社が提供するETFで、世界の株式市場に投資できる
  • 分散投資、長期投資を重視する投資家におすすめ。
  • 経費率は0.06%と低コスト
目次

VTの概要

VT(バンガード・トータル・ワールド・ストック・ETF)は、アメリカのバンガード社が運営するETFです。

その名の通り、全世界の株式市場に幅広く投資できます。

ベンチマークには「FTSE・グローバル・オール・キャップ・インデックス(FTSE Global All Cap Index)」を採用。

この指数は先進国から新興国まで、大型株・中型株・小型株を含む幅広い市場をカバーしています。

VTの組み入れ銘柄は9,806(指数は10,029)。

経費率は0.07%と低コストなのも魅力です。

ベンチマークであるFTSE・グローバル・オール・キャップ・インデックスについては、こちらの記事にまとめていますので参考にしてください。

VTのメリット

それでは具体的に、まずはVTの主なメリットについて解説していきましょう。

①リスク分散効果

VTは、世界中の約9,000以上の株式に投資しています。

先進国だけでなく、新興市場も含まれるため、グローバルな経済成長の恩恵を受けやすいのが特徴です。

また、特定の国やセクターに依存しないため、経済や地政学的な変動の影響を抑えることができます。

長期投資を考えている人にとって、大きなメリットといえるでしょう。

こうしたアセットクラスや地域の分散は、特に長期的な投資戦略において重要な要素です。

②低コスト

バンガード社は「低コスト運用」で知られており、VTもその例外ではありません。

経費率は0.06%と、非常に抑えられています。

運用コストが低い分、投資家はより多くのリターンを得ることが可能。

特に長期投資では、経費の差が資産成長に大きく影響するため、この点は大きなメリットです。

③長期的なパフォーマンス

VTは、世界経済の成長を背景に長期的な上昇を目指しています。

もちろん、過去のパフォーマンスが将来を保証するわけではありませんが、時間をかけて資産を増やしたい人には適した選択肢といえます。

下の図は2008年6月に上場してから現時点(2024年2月)までのVTの値動きです。

VT
(単位:ドル、出典:Google Finance)

VTのデメリット

①市場リスク

VTは世界の株式市場に投資するため、市場全体の影響を受けやすいです。

例えば、世界的な経済危機や地政学的リスクが高まると、VTの価格も大きく変動する可能性があります。

特に新興市場は不安定なことが多く、短期的な値動きが激しい点には注意が必要です。

②通貨リスク

VTは多くの異なる通貨で取引される株式を含むため、為替の影響も受けます。

円高や円安の変動によって、投資リターンに影響が出ることもあるため、長期目線での運用が重要になります。

③アクティブ運用ができない

VTはインデックスに連動するパッシブファンドのため、市場を上回るリターンを狙うアクティブ運用はできません。

また、市場が急落した際も、アクティブファンドのように柔軟な対応が難しい点もデメリットといえます。

④分散投資の限界

VTは広範囲に分散投資が可能ですが、それでもすべてのリスクを回避できるわけではありません。

例えば、世界的な景気後退や金融危機が起こった場合、どの地域にも影響が及ぶため、VTでもリスクを完全に避けることはできません。

また、過度な分散はリターンの伸びを抑えてしまう可能性もあります。

下の図は2008年6月に上場したVT(青線)と、2010年9月に上場したS&P500に連動するETF「VOO」(黄線)の、現時点までのパフォーマンスを比較したものです。

VT-VOO
(出典:Google Finance)

VTに適した投資方法

VTの特徴やメリット・デメリットについて見てきたところで、次にVTのような全世界をカバーするETFに適していると一般的に認識されている投資アプローチをいくつか紹介します。

長期投資

短期的な値動きを気にせず、10年・20年・30年と長期的な成長を狙うのが基本戦略。

世界経済の成長とともに資産を増やすことが目的になります。

長期投資をすることで、市場の短期的なボラティリティによる影響を軽減し、複利の効果を最大化することができると考えられます。

ドルコスト平均法を用いる

ドルコスト平均法とは、市場価格の変動に関わらず、一定額を定期的に投資する方法

長期的には購入コストを抑える効果が期待できます。

他の資産との組み合わせ

VTに加えて、債券やコモディティなど他の資産クラスを組み合わせることで、さらにリスクを分散できます。

配当の再投資

分配金や利益を再投資して保有株式数を増やすことで、複利効果を活かすアプローチです。

VTは配当を出すETFのため、再投資をすることで複利の効果を最大限に活かすことができます。

下表はVTの直近の配当の推移です。

権利確定日1株あたりの配当金
2024/3/20$0.4212
2024/6/25$0.5779
2024/9/24$0.4174
2024/12/24$0.8774

世界中の株式市場へ幅広く投資できるVT

VTは、全世界の株式市場へ幅広く投資できるETF。

低コストで分散投資ができるため、長期的な資産形成を目指す投資家には魅力的な選択肢といえるでしょう。

とはいえ、投資にはリスクが伴うため、VTに投資する際は自身の投資目的やリスク許容度をしっかりと考慮することが大切です。

この記事が資産形成のための参考になることを願っています!

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