株価は社長の通信簿?成熟企業が「成長を語らなくなった」理由

当ページのリンクには広告が含まれています。
株価は社長の通信簿?成熟企業が「成長を語らなくなった」理由

株価が下がったとき、いちばん気にするのは誰だろうか。

投資家だろうか。社員だろうか。

それとも、経営者自身か――。

目次

成長しない企業が選んだ道

最近、ある上場企業の決算を見た。

誰もが名前を知るような大手企業だ。

売上は前年比マイナス、営業利益も横ばい。

ここ数年は、そのようなグズグズした業績で推移しているようである。

その一方で、増配・自社株買い・配当性向の引き上げという、株主還元を強く打ち出している。

資料だけを見れば、堅実な経営のようで、決して悪くは映らない。

しかし一方では、予算削減・人員整理・構造改革が同時進行しているという話も聞こえてくる。

株価は、社長の通知表

経営陣、特に社長にとって、株価は「見られている数字」だ。

配当や自社株買いは、その株価を支えるためのメッセージでもある。

だが本業が鈍化している中での還元強化は、利益の再分配であって、未来への投資ではない

数字は整っている。けれど、「未来」が見えない――

それが、いま多くの日本の成熟企業に共通する姿のように感じてしまう。

本当に大事なことは何か

成長できない時代に、企業がやるべきことは、「還元」ではなく「言語化」だと僕は思っている。

なぜ成長できないのか?

これから、どこへ向かうのか?

まずそれが聞きたい。

企業の価値を判断するとき、株価や決算だけでなく、その言葉を僕は大事にしていきたい。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次